その3 つづき

私にもいけないところは沢山あって
山ほどあって反省したり凹んだり
見えないところでは随分したの

『なんにも感じないんだね、
なにも悪いと思わないんだね』

そういわれ続けた一年半は
蕀の絨毯に寝かされたみたいに
もがいては刺さり私の心と
体を痛めつけていたんだよ。

優しくなれない女と
責め続けるだけの男は
上手くいくはずがないのに
何故それを知ってて解ってて
傷つける事を楽しむかの様に
私を手放してくれなかったの?

手を繋ぐのが私は好きだった。

でも繋いでも全く温もりなんか
届いてこなくて逆に
繋いでいることがしんどくなりながら
嬉しい振りをしていた気がする。

『最低だな、おまえ』

そう言うだろな。